アームレスリングの頂点を極めた男、映画『オーバー・ザ・トップ』でシルベスタ・スタローンとも競演した南波勝夫さん。肉体と精神を研ぎすませつかんだ栄光の道には、確固たる独自の思想が。南波さんの強さのヒミツ、そして、現在指導者として自ら学んだ経験と知識を元に健康づくり・人づくりをする姿を覗かせていただきました。


第3回 厳しく、優しく、
     健康づくり、そして人づくり

編集部(以下/編)現在高校生の部活動でも指導されていらしゃいますが『将来社会人として必要な心づくり・身体づくりを目的とした人づくり』を目指しているそうですね。

南波(以下/南)若い時期(成長期)に体づくりを行うことは将来に大変重要なことです。動的な運動と同時に成長する心。体力づくりに必要な忍耐力を養い、将来社会人として力強く生きる基礎を指導しております。

編/基礎というと具体的にがどういうことですか。

南/基礎は日々の生活から学び身に付けていくものだと思います。将来に向け高校生には『社会人で役に立つ身体と心を身につけさせたいと考えています』
運動を通して、挨拶から始まり、仲間を思う気持ち、器具の取扱い、ジム内の清掃等々、社会では当たり前のことを先輩が後輩にアドバイスをする習慣をつけ、積極性を生み、礼儀正しく逞しい人づくりを目指しています。


編/一般の方にはどのように指導されているのですか。

南/一般の方に限らず楽しく、気持ちよくマナーを守り運動することをモットーに青銅にあたっております。ウェイトトレーニングは特殊なもの、中高年や女性に必要ないと思われがちですが、(若返り)などの効果があります。ウェイトトレーニングは一見単純そうに見えますが、やって見ると奥が深く難しいのが分かります。同じことをやっているようでも間違えた運動は肉体の労働となり、それが原因で身体の故障につながる恐れがあります。正しくホームで行えるように体力、目的に合った運動を行ってもらうために初心者はもとより、ベテランの方とも一緒にトレーニングをやるようにしております。
『個人を知り、個人を育てる』が大切なことなのです。また会員皆様の健康は私が守るの精神で取り組んでいます

編/会員のみなさんの表情も明るいですものね。

南/ありがとうございます。コンディションも良く、体も心も幸せの現われだと思っております。表情は自然と湧き出るものですから、会員の皆さんが穏やかで雰囲気が明るいと感じていただけることはうれしいことです。

編/『健康づくり』について、南波さんの考えをお聞かせください。

南/よく『病気になってわかる健康の有り難さ』という言葉を耳にします。普段健康であるが故に気づかないもの。私が思い描いてきたことがあります。それは20歳代になったら30歳代のために、30歳代になったら40歳代のために・・・と10年後を考えて日々の過ごして来たことです。私たちは生まれ、育ち、成人し、老いていくことから逃れることができません。しかし、『若さ』を少しでもとどまらせることは出来るはずです。それには食べること(何を)身体を動かすこと(どのように)身体を休めること(肉体のケア)等があげられます。そして私が最も大切にしていることは『メンタル面』と呼ばれる心の持ち方です。

 

編/現在日課にしているトレーニングはありますか

南/約20年間、アームレスリング現役を続けてきました。今は現役の時とは違うトレーニングメニューで行っております。私達の身体は使わないと衰えるという性質を持っておりますから今までたくわえた筋肉があるからと言って休む訳にはいきません。上半身、腹回り、下半身とバランスを重視してトレーニングメニューを作成し実行しています。日々健康で楽しい生活のためには欠かせない私の日課です。

 

編/『南波さんは見かけによらず○○だ』とよくいわれることはありますか

南/見かけによらず・・・とは昔からよく言われてきました。子供の頃からスポーツに限らず何事にも興味をもち、分からないことは教えを受け、失敗を恐れず『聞くは一時の恥』の精神を大事にしているお陰で『身についたもの』があるのだと思います。

 

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